絵本と童話と関連キャラクター
プロイスラー さん /作
ヘルベルト・ホルツィング さん /さし絵
中村浩三 さん /訳
偕成社(初版 1980.5)
原:KRABAT.
Otfried Preussler. 1971.
最
後までぐいぐいっとひっぱっていってくれる、読みごたえのある物語です。
夢
の中で名前を呼ばれるようになり、導かれるままにたどりついた先が、とある村の水車場。
そこでクラバートの奇怪な生活が始まります。
ど
うしてクラバートが呼び寄せられたのか、それはよくわかりません。
呼び寄せられた、クラバートの、物語です。
水
車場は、親方と弟子でなりたっています。
ひ
とり欠けたらひとり補充される、というシステムです。
そして、この「ひとり欠ける」というのが、偶然ではなくて、「必然」、なのだ、ということがだんだん明らかになります。
それ以外にも、年や親方について、不思議なことだらけ。
は
じめは、びっくりおののいてていたクラバートですが、
仲間の助けもあって次第に溶け込んでいきます。
が、溶け込むにしたがって、水車場の裏が見え始め...
名
前もわからない、とある村の娘さんとの出会いが、その思いに拍車をかけます。
さて、クラバートはどうすると思いますか?ご自身でおたしかめください
私
は、この物語の挿し絵がとても好きです。クラバートを手にとったきっかけですね。